幼少より絵を描くのが大好きな少年だったRAGAは、福岡の芸術大学に進学。さまざまな職業を経験したのち、30歳から本格的に画を描き始める。
影響を受けた人物として、ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルやキース・ヘリングは欠かせないという。彼らのアートを「見る者に対して敷居をさげたデザイン」と表現するRAGAが目指すのは「見る人に考えさせないデザイン」「瞬間で伝わるデザイン」。表現の簡略化を追求したRAGAの絵は、シンプルで力強い線と鮮やかな色が特徴的だ。
そして日本においては琳派、特に朝顔の金屏風でも有名な鈴木其一(すずききいつ)にも影響を受けており、RAGAの作品のモチーフとなる【肥後六花】に通じている。
【肥後六花】は江戸時代に武士のたしなみや精神鍛錬として始められたもので、武士が花の育成に力を注ぐことは平和の象徴とされてきた。その歴史や背景も、RAGAが【肥後六花】を愛する理由。茶道の先生である祖母を持ち、幼い頃には剣を学び、「道」の理念に触れて育ったRAGAらしい。
自分を手書き職人と位置づけるRAGA。現在、イラストの制作のほか商店街での壁面アート・看板や商品パッケージデザイン、作品展など活躍の場を広げている。
そして、RAGAの描く【肥後六花】は、空間や街並に溶け込みながらも抜群の存在感を放っている。
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第23回熊本市民芸術展熊本アートパレード 審査員特別賞(鶴田一郎賞)受賞
第10回草枕美術展 優秀賞受賞
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