Brakichi

ブラキチ~福山 治

アートと音楽に囲まれて

 

 

熊本から飛び出したくて、高校卒業後に東京へ上京したブラキチ。絵に興味があったわけではないが、たまたま選んだ学校はデザイン系の学校だったという。

 

 

振り返るとブラキチのアート人生は音楽とともにある。

 

 

ちょこちょこと落書きをしていたのを見て、ブラキチの絵をいいねと言ってくれたのは、デザイン学校時代のバイト先の先輩。ファンクバンドをやっていた彼らに進められ、初めてそのバンドのポスターを描いた。ブラキチが世に出した初めての作品だろう。

 

 

その作品をきっかけに、インディーズで活躍していたHIPHOPアーティストのCDジャケットを手がけ、音楽の世界で仕事として「絵」を描くことが増えていった。

 

 

 

そんなブラキチだが、1990年代前半、フィギュア界で有名なオモチャ会社の専属デザイナーとなる。当初発売されたばかりのmacが会社にあり、それを使って玩具のパッケージや広告、雑誌のなど商業デザインの経験を積んでいったという。

 

 

周りの人々に後押しをされながら東京という地で繋がりができ、人脈も広がっていったブラキチは、雑誌<SWITCH>からも見開きのイラストを依頼される。macを使ってデザインされたデジタル作品は、ドットで描かれたような雰囲気が懐かしく、今でもとてもオシャレである。

 

 

 

1999年、大手音楽事務所の専属デザイナーへ、更に音楽とのつながりが強くなっていく。様々なアーティストのCDやイベントのポスター広告などを担当。その後フリー契約のデザイナーになり、2008年始まった音楽と野菜のイベント「菜音」は、現在もブラキチのライフワークとなっている。横浜開港150周年記念イベント「Y150」では、映像作品にイラストで参加。ブラキチの絵が、夜の横浜港をプロジェクションマッピングとなって彩った。

 

 

2010年に拠点を熊本へ移したブラキチ。熊本拠点のヒップホップアーティスト「まむしMC’s」のCDジャケットやポスター、子飼商店街アートプロジェクトに参加するなど、活動の場を広げている。2014年には熊本アートパレートにて、熊本現代美術館賞を受賞。

 

 

 

 

日本の美術家、篠田桃紅(しのだとうこう)に影響を受けてきたというブラキチ。篠田桃紅は独学で書を学び、30代後半に書道芸術院に所属して前衛書の作家たちと交流。40代に入って渡米し、抽象表現主義絵画が全盛期のニューヨークで文字の決まり事を離れた新しい墨の造形を試み、水墨の抽象画=墨象と呼ばれ各国で作品を発表してきた。

 

 

彼女は気分が乗ったときにしか作品を作らなかったと言われており、若い頃のブラキチは、その創作スタイルに憧れを持っていた。今現在40代となり、エネルギッシュに駆け抜けた20代・30代とは作風も創作へのモチベーションも変わってきた。ブラキチもいつしか気分が乗ったときに集中して創作することを好むようになってきたという。結果、良い作品が生まれている。

 

 

ブラキチのアート作品。右は自画像。アクリル絵の具にこだわって作品を書き続けている。

 

 

 

 

熊本で活動するようになった今、最も大切にしていることは、ライフワークとなっている音楽活動【YAMAN-ECHO】とアート活動。仲間達と定期的にライブ活動やライブペイントイベントを開催しながら、表現を行っている。とにかく、あらゆる音楽が好きなのだとか。インタビューをしたブラキチの部屋は、自分の作品や友人のアーティストが描いた作品とともに、レコードジャケットやCDに溢れ、常に音楽が流れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、ブラキチに今後の目標を聞いてみた。

 

 

 

「ゆるく自分らしく生きること」

 

 

 

簡単なようで、非常に難しい生き方だ。やりたくてもやらないことを「やれない」と言い訳する人々が多い世の中、やりたいように貫くことができる人はどれだけいるのだろうか。

 

 

大好きなアートと音楽活動、そして仲間達。これからも描き続けられるブラキチの作品がとても楽しみだ。

 

 

 

 

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2014年 熊本アートパレート 熊本現代美術館賞受賞

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Brakichiプロフィール写真

Brakichi / Profile

1988年東京へ上京し画家・デザイナーとして活躍。現在「菜音プロジェクト」、舞台「TRASHMASTERS」、ライブイベント「KMF」他、様々なアートと音楽に関わるプロジェクト、イベント、個展等に関わりながら活動中。

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